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zoom RSS 体力医学会in大分

<<   作成日時 : 2008/09/21 16:05   >>

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18日から20日の昨日まで、別府で体力医学会という、運動・スポーツと医科学との関わりを中心にした学会に参加してきた。

毎年、研究室のメンバーと研究発表をしたり、講演を担当したりしているが、1985年に初めて発表してからほぼ毎年参加している。
毎年、この学会は国体開催県で行われるので、毎年開催地が変って日本全国を回ることになる。来年は新潟、再来年は千葉である。
19日の学会の会議で本学の学長の成澤三雄先生が再来年千葉で行われるこの学会の会長を務めることが決定した。我々はおそらく事務局として学会を企画運営する実働部隊として協力することになると思う。

このような学会(私の場合、特に体力医学会)は、研究発表をしたり、聞いたりするだけでなく、関連の研究者たちがたくさん集まるので短期間に多くの人たちと交流できるし、近況を伝えあったり、仕事の相談や打ち合わせをしたり、懐かしい友人や恩師に会えたりできるので、私にとってとても効率の良いコミュニケーション・エリアである。専門家との同窓会、懇親会のようなものでもある。
今回は研究室から教員や大学院生が4題、卒業生や後輩から3題、計7題の研究発表に共同研究者として協力した。
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[ポスター展示発表で質問者の受け答えをする笠原先生(国際武道大学)研究演題「指椎間距離の値に肩甲骨の位置が与える影響」]

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[武庫川女子大相澤先生の質問に対応する教え子の松井健一(千葉県総合スポーツセンター)研究演題「ジュニア期における柔軟性の特徴と傷害との関係」]

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[肉離れの研究に激しく突っ込む山本(右)。肉離れの研究にはちょっとうるさい。特に今は...(苦笑)。]

ここで、今回の学会で共同研究発表をした順大大学院の後輩にあたる福岡教育大学片平誠人先生の研究を紹介したい。

○片平誠人、山本利春「氷水の代わりに水道水を使用した交代浴における有効性の検討」2日目19日にポスター展示発表。

交代浴が疲労回復に効果的であることを検証する研究を長年に渡って行ってきた片平氏の今回の研究内容は、日常のお風呂の時などでも応用しやすい交代浴の効果をみた実践的なものだ。
以下に研究の目的を示す。
“交代浴は、疲労し低下した握力の回復に効果的であると報告されており、スポーツ現場における筋のコンディショニングの手段としての応用が期待される。
 しかし、交代浴を実施する際には、温浴と冷浴の2つの浴槽が必要になることや、冷浴槽の水温を保つための氷が必要になるなど、実施に際し手間がかかるなどの問題点が考えられ、普及しにくいのが現状である。したがって、日頃の入浴時に、温浴と冷水シャワーを使用するなど、冷水浴を水道水で行うことで、交代浴と同様の筋疲労回復効果が得られれば、スポーツ選手における日常的なコンディショニングの方法として活用できるのではないかと考えられる。
 実際に欧米では、筋疲労の回復手段として、温水・冷水交代シャワーを用いているとの報告もあるが、その効果については十分な検討がなされていない。また、インターネットや、健康・美容関連の雑誌などにおいても、疲労回復の手段として入浴時の交代浴が紹介されているが、その効果については不明な点が多い。
 そこで本研究では、温水と水道水を使用した交代浴における筋疲労回復効果の有効性を明らかにするため、疲労し低下した握力(急性筋疲労)の回復過程から検討することを目的とした。”
 
実験は疲労させた手、前腕を温浴(42度)と冷浴(5度、15度、20度の3条件)に交互に浸けた(4セット計20分)後に、握力、血流量、筋硬度を測定して回復過程を観察したもの。

その結果、氷水の代わりに、15℃〜20℃の水道水(冷水)を使用した交代浴においても、疲労し低下した握力の回復に効果的であることが明らかになった。
このことから、入浴時に、温浴・冷水交代シャワーなどの方法を用いた交代浴を行うことでも、筋の疲労回復を促す可能性があることが示された。

身近で簡単にできそうな水道水を使った交代浴で疲労回復に効果があるなら、多くの人たちに試みてもらえるのではないか、という実用的な研究である。山本も大学生の現役陸上競技選手(十種競技)時代には、銭湯でよくやっていた記憶がある。

実は山本は学会最終日の昨日のホテルでの朝ブロで、別府温泉を用いた片平式交代浴をさっそく行った。
サウナ用の水風呂がちょうどあったので、水道水(冷浴)と温泉(温浴)を交互に行うことができた。

この朝ブロを入れると、学会期間中合計5回温泉に入った。

その効果か、昨日からゆっくりではあるが、階段の下り(降り)もできるようになり、通常の歩行もほぼ正常になってきた。帰りの飛行機では脚の圧迫はしていないが気圧の変化に特に悪化もせず、羽田空港内の荷物を転がしての移動もスムーズだった。


今回の学会では研究面でもうひとつ収穫があった。
我々の研究室でもそうだが、最近、筋疲労の回復を扱う研究が増えてきたが、その際に評価指標として「筋硬度」がよく使われるようになった。今回も筑波大学大学院生、国際武道大学大学院生、前述の片平先生など、急激に増えてきた。この筋硬度の測定をする機器である「筋弾性計」に極めて詳しいのが、順大大学院の後輩の村山光義氏(慶応義塾大学)である。測定は簡単ではあるが様々な要素に左右されて変化するこの「筋硬度」を長年研究し続けて博士論文も書いている人物だ。今回は筋硬度の値の持つ特徴を十分に理解しないと同調して有意義な意見交換ができた。今後もっと筋肉の硬さの評価について追求していきたい。

昨年のこの学会では、山本が大学院時代の同級生で友人である内藤久士氏(順天堂大学)と澤田亨氏(東京ガス健康管理)の2人の活躍に刺激を受けたことをホームページで報告したが、今年は偶然か今度は大学院時代の同じ研究室出身の後輩である片平氏と村山氏にいい刺激をもらった。片平は交代浴、村山は筋硬度と、ひとつのテーマをとことん追求しているひたむきな姿勢に感服する。

まだまだ自分は未熟だと、いつもこの学会に出るたびに感じる。





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